昨日染めた赤じその糸、ひょんな偶然から写真のように所々緑に変色しています。
お!と思い、まず染めていた綿で試してみたところ薄いピンク紫から黄緑に変わりました(一番上)。別に勿体ぶるわけでもなく「灰汁」に浸したんですね。綿はいいけどシルクには灰汁はあんまり相応しくないかなあ・・(アルカリに弱いと言われているので)と躊躇もしましたが結局はやります。
そもそも藍建てに使用する灰汁を温めたりなんだしていた最中でありました。たまたま水滴が乾かしてた糸についたんですね。初めに見たときは正直ギョッとしました、紫が緑に変わってるんだもん。
さて、お湯で薄めた灰汁に(pH11くらいでした)つけると最初は色が思ったほど変わらず、バイオレットに近い色味に。なーんだ、と思いつつもみ出しているとどんどこ色が変わるではあーりませんか!青く変わったときも再びギョッとしました。(これ藍の糸じゃないです)
結果としては写真よりもっと緑色が強いですね。緑みの青って感じでしょうか、興奮して机びしゃびしゃになってますが真ん中は綿、両端がシルク全て赤じそで染めたものを灰汁の中でもみ出した結果です。赤じそとはとても思えませんが、浸す、もみ出す時間によって色が変化すると思われます。
そこで紫芋でも試してみました。
奥がそれです、なんとも言えない緑がかった緑色。不安でしたがさほど糸が傷んでいないのは灰汁を寝かせているからでしょうか。(糸はまだ乾いていないです)
正直言いますと自分の中の常識が剥がれ落ちる、かさぶた上手くはがれたね、良かったね、と言いたい気持ちであります。酸性プラスとアルカリマイナス、ギャップの分だけエネルギーが注いで色味が変化した、との見解を示しております。自然は中性に戻そうとする中性力があるんですね、あるんですね、と頭では知っていたものの目の前で変化を見せられますと疑いようがないです。
思えば・・紫芋を発酵させようと試みたときに答えは出てたんですよねー(イラストでも描いてますが・・)不思議には感じてたんですよね。エネルギーの注ぎ具合で色が変わることを実際に体感いたしました。